セミナー報告

第15回中国・四国支部主任者研修会報告

開催場所 岡山大学創立五十周年記念館
開催日時 平成20年10月9日(木) 13:00~17:00
主催 日本アイソトープ協会放射線取扱主任者部会 中国・四国支部

報告事項(主なもの)

  • 放射線源登録制度に関して
    平成21年7月、カテゴリ1、2の線源から順次運用開始予定(行政指導)。
  • 立入検査
    定期検査・定期確認を受けている施設は定期的に検査、確認を受けているので外れますが、それ以外の比較的小さい施設に関して立入検査を増やそうとしているようである(費用、人員の問題がある)。
  • 施設の廃止に関して
    施設の廃止は届出だけでよかったが、今後場合によっては(廃止時に)数年分の帳簿を確認することを考えているようである(施設廃止後にRIが見つかった例があったため)。

線源登録の詳細(予定を含む)

出典:第15回中国・四国支部主任者研修会テキスト

対象線源
  • カテゴリ1(D値の1000倍以上)および、カテゴリ2(D値の10倍以上1000倍未満)の密封線源
  • 非破壊検査装置、アフターローディング装置に使用する目的の カテゴリ3(D値の1倍以上10倍未満)の密封線源
登録のタイミング
  • 受払、輸出入、製造などの行為の後15日(予定)以内
  • 定期在庫報告(1回/年、年度末を予定)
登録項目
  • 放射線源識別に関する情報
  • ・線源名称、線源番号、核種、放射能、装備機器情報など
  • 受入、払出等に関する情報
  • ・受払先(許可届出番号、名称)、受払日

備考:放射線源のカテゴリについて

放射線源の危険性と具体例で以下のように分類されます。

出典:第15回中国・四国支部主任者研修会テキスト(TECDOC-1355)

セキュリティグループ カテゴリ 線源の危険性 機器の具体例(国内)
A 1 数分から1時間で死に至る。 (遮蔽なく接近) ・照射装置(滅菌、研究用)
・遠隔照射治療装置
・ガンマナイフ
・血液照射装置
B 2 数時間から数日で死に至る。 (遮蔽なく接近) ・工業用非破壊検査装置
・アフターローディング照射装置
3 数日から数週で死に至る。
(遮蔽なく接近)
・工業用ゲージ(レベル計など) ・原子炉起動用中性子線源 ・照射装置(研究用など)
C 4 一時的な症状が出る。(接触、または何週間、接近) ・低線量近接照射治療装置
・校正用線源
・水分計
・厚さ計、タバコ量目制御装置
D 5 永久的な障害が起こる可能性は無い。 ・永久インプラント線源 ・眼科小線源

TOP