教育支援活動
放射線は非常に微量で高感度で検出できることから、生物、化学、物理、地学、医学など様々な分野で利用されている。 しかし、ひとたび誤った使い方をすると人体に悪影響を与える等リスクを有している。また放射性物質が環境中に漏洩すると、一般公衆に悪影響を与えてしまう。
当部では、放射線を利用した研究を「教育研究」と「管理」の観点から広島大学における研究の推進を支援し放射線を利用した独自の研究や 微量放射線測定法の開発や教育訓練、法令改正の対応等を行うことにより、広島大学の放射線を利用した教育研究を支援している。
教育訓練
放射線を利用する者はいずれかの放射線取扱施設で放射線業務従事者として登録し、健康診断の受診、教育訓練の受講等が法律で義務づけられている。
当部では学内の放射線業務従事者に対して、法律で定められた教育訓練及びその支援等を行っている。法律で定められた教育訓練の講義内容および時間数は下記の通りである。
講義項目 | 時間数 |
---|---|
放射線障害防止に関する法律 | 1時間 |
放射線障害予防規定 | 30分 |
放射線の人体に与える影響 | 30分 |
放射性同位元素等又は放射線発生装置の安全取扱い | 4時間 |
(初めて管理区域に立ち入る者に対する時間数)計 | 6時間 |
当部では、教育訓練に最新の放射線管理の動向や安全取扱の技術・知識を反映するためにスタッフが放射線管理関連の各種講習会に積極的に出席し、最新の情報を入手するようにしている。
当部施設講義室
教育訓練風景
他部局の教育訓練支援
当部では、全学の放射線使用を支援するために、他部局の教育訓練の支援も行っている。
令和元年度以前の教育訓練支援実績は、下記PDFファイルの通りである。
学生実習
放射線、特に非密封RIの利用ではより放射線に関する正確な知識や実験技術が要求され、技術の未熟さが汚染を生じる原因となる。
当部では学生のより高度な実験技術・知識の習得を目的として、学生実習で非密封RI利用に関する実習支援を教育の一環として行っている。
RIセミナー
放射線に対する幅広い知識提供と研究・技術の情報交換を行い、有益な放射線利用の啓発を行うことで、放射線の安全利用を促し、 全学の研究支援と教育活動を推進することを目的とし、平成13年度より学内外の先生を講師として招き、全学を対象としたRIセミナーを開催している。 これは学生に対する教育活動も目的としており、5研究科合同セミナーとしている。
平成13年度第1回RIセミナー
平成14年度第2回RIセミナー