施設利用案内

利用規則

はじめに

アイソトープ総合部は放射線を利用した研究を推進するための学内共同利用施設です。施設の管理は放射線障害防止法によって、その使用、維持管理などが厳しく規制されています。 施設を使用する皆さんはアイソトープ総合部の利用規則を守ってください。

1. 施設を利用するために

施設を利用するためには、各使用グループで「使用責任者」を決めていただきます。使用責任者はアイソトープ総合部との連絡担当の役割をしていただきます。 使用責任者は各グループの職員でも大学院生(博士課程後期)でも構いませんが、確実に連絡・指導のできる方でお願いします。

使用責任者の方は、アイソトープ総合部のホームページより使用登録(オンライン申請)をして下さい。使用登録は「登録申請書」および「施設利用申請書」に必要項目を入力し、 印刷・押印後にアイソトープ総合部へ学内便にて送付願います。詳細については「オンライン申請について」を参照して下さい。

2. 施設の利用について

アイソトープ総合部では、希望グループに使用室および遮蔽用具を貸し出しています。貸し出しする実験スペースは各グループの登録、常時利用人数などを考慮し、使用責任者の方にお伝えします。

実験室の貸し出しを希望するグループの使用責任者の方は、アイソトープ総合部スタッフまでご連絡ください。

3. アイソトープ総合部からの連絡事項

アイソトープ総合部の施設からの連絡は使用責任者にメールにて連絡します。使用責任者の方は各グループの利用者に知らせて下さい。

また、管理区域入口のホワイトボードにも記載いたします。使用責任者の方は各グループの利用者に管理区域への入退室は必ずホワイトボードの記載事項を確認するように、指導をお願いいたします。

4. 共通機器の使用について

アイソトープ総合部の施設には、研究に必要な様々な機器を共通機器として設置しています。施設使用登録者の方はこれらの機器を使用することができます。 使用する時は注意事項を遵守して、ご利用ください。

※一部の機器については公費振替により、使用料を徴収するものもあります。詳しくはスタッフにご確認ください。

利用者の手引き

はじめに

  • アイソトープ総合部(以下「当部」とする)の施設を利用する場合は、当部での放射線業務従事者登録を行い、当部施設使用申請を行ってください。 学内の他のRI施設で放射線業務従事者登録をしている場合も、当部での放射線業務従事者登録が必要です。 申請方法の詳細については、オンライン申請の手引きを参照してください。
  • 当部管理区域への入退室は個人登録番号#指紋照合で行います。使用開始に先立ち、案内に従って、管理室で指紋登録をしてください。 指紋登録の際に、管理区域内で使用するスリッパや黄衣の貸与等がありますので、実験開始日以前に管理室まで連絡のうえ、当部までお越しください。
  • 当部に放射線業務従事者登録本籍を持つ場合は、当部使用者には被ばく管理用バッジが渡されます。管理区域内に入るときは着用してください。 ただし、学内の他のRI施設に放射線業務従事者登録本籍を持ち、さらに当部で放射線業務従事者登録をしている場合は、本籍施設のバッジを持参し、当部門のポケット線量計と併せて着用してください。

利用者ガイド

アイソトープ総合部施設利用の手引き(PDF:1.1MB)

施設利用時間

正規業務時間

平日 ⁄ 9:00~17:00

時間外使用時間(時間外使用届けの提出が必要)

平日 ⁄ 6:30~9:00、17:00~22:00

土・日・祝日 ⁄ 9:00~22:00

※ 22時を過ぎると指紋入退装置が指紋を受け付けなくなります。

※ 時間外使用届は、各種申請書フォーム(学内限定)よりダウンロードしてください。

休暇期間(完全閉鎖※)

夏季休暇 : 本部の一斉休暇に合わせて実施(8月13日~15日頃)

冬季休暇 : 12月29日~1月3日

※正面出入口の鍵を施錠しますので、当部への立入はできません。

建物の使用

玄関の出入り

正規業務時間中:開錠

時間外および土・日・祝日・休暇期間中:閉錠(電子錠を暗証番号で開錠)

※ 暗証番号は使用責任者を通じてお知らせすることになっています。

※ 暗証番号は毎年度変更します。

管理区域への出入り

入る時:
  • ホワイトボードに滞在する実験室名と氏名をメモする(正規業務時間中も)
  • 使用する実験室の換気スイッチをONにする。
  • 個人登録番号#指紋照合で開錠。
  • スリッパを履き替える。
  • 黄衣を着る/被ばく管理用バッジをつける。
出る時:
  • 手を洗う。
  • ハンドフットクロスモニタに個人登録番号#を入力し汚染検査。
  • 黄衣を脱ぐ ⁄ (被ばく管理用バッジをはずす)。
  • スリッパを履き替える。
  • 個人登録番号#指紋照合で開錠。
  • 使用した実験室の換気スイッチをOFFにする(同系統の実験室の使用者がいない場合)。
  • ホワイトボードのメモを消す。

※ ハンドフットクロスモニタで異常が出た場合は、必ず管理室もしくはお近くのスタッフまでご連絡ください。

RI貯蔵室への出入り

・正規業務時間中:閉錠

管理室へ連絡し開錠。立入簿に、日付・所属・氏名・入出時刻を記載してください。扉を一旦閉めると、自動的に閉錠しますが、内側からは常に開けることができます。

・時間外、休暇期間中:閉錠

入室できません。

廃棄物保管室への出入り

実験で出た廃棄物は当日中又は実験が終了次第速やかに、「高レベル廃棄物保管室」へ廃棄してください。

高レベル廃棄物保管室の廃棄物はスタッフが専用の廃棄物保管容器に移して封印し、「廃棄物保管室」に移動して保管の後、(公社)日本アイソトープ協会に引き渡します。

設備の使用

室内換気について

室内換気制御盤は汚染検査室の入り口(非管理区域側)と出口(管理区域側)およびRI管理室内にあります。 滞在する実験室の換気スイッチを使用に応じて各自でON ⁄ OFFして下さい。室内換気は夏冬の室内温度調整の効果もあります。 実験の都合上、室温の管理が必要な場合は、スタッフまでご連絡下さい。

ハンドフットクロスモニタによる汚染検査について

  • ハンドフットクロスモニタは個人暗証番号#を入力してから使用します。
  • 退出時、ハンドフットクロスモニタにかからなかった場合、扉は開きません。
  • ハンドフットクロスモニタで汚染が検出された場合、扉は開きません。
  • ハンドフットクロスモニタで汚染が検出された場合は、汚染源を確認し、除染した後、再度ハンドフットクロスモニタにかかってください。
  • ハンドフットクロスモニタでスリッパの汚染が検出された場合、インターホンでRI管理室スタッフを呼び、その指示に従ってください。 時間外でRI管理室スタッフが不在の場合は、RI管理室スタッフ自宅および研究代表者へ電話連絡してください。

ドラフトの使用

新設実験室に設置されたドラフトは、全て室内の換気と連動しています。室内の換気スイッチがONになっていれば、蛍光灯のON ⁄ OFF操作以外は不要です。 既設実験室内設置のドラフトで独立排気のシールが貼ってあるドラフトは室内の換気とは独立しています。使用する時には、ドラフトのスイッチを入れてください。

サーベイメータの使用

サーベイメータは汚染検査室のスチール戸棚の中にあります。整理番号がつけてあります。 実験室に持ち出す際は、専用のホワイトボードに「何番のサーベイメーターをどこのグループが使用しているか」がわかるようメモしてください。

バッテリー切れの際は、RI管理室に連絡してください。

共通実験機器の使用

共通機器を使用する場合には、メンテナンスおよび利用頻度の把握のため、使用記録の記入をお願いします (一部、消耗品実費を徴収するものがあります。現在ピクトログラフィーによるプリント代:320円/枚、液体窒素も実費をいただいています。)。

また、インキュベータ等の使用では、専用のホワイトボードに必ず「現在の使用者が誰であるか、いつ頃終了するか」がわかるようメモしてください。

機器に汚染がある場合にはRI管理室に連絡してください。汎用機器は実習のため、一時的に実習室に移動する場合がありますので、ご了承ください。

機器の持ち込み、持ち出し

機器を持ち込む場合は、持ち込み書類の作成が必要です。一旦持ち込んだ機器を持ち出す場合には、汚染検査をし、汚染がある場合には除染します。 機器を持ち出す場合にも、持ち出し書類の作成が必要です。

その他

  • 実験室には、微量高速冷却遠心機、高温振とう槽、ヒーティングブロック、冷凍冷蔵庫が設置してあります。また、共通機器も用意しています。
  • 他部局にて放射線業務従事者として登録されている方は、その部局で被ばく管理用のバッジが配布されています。 当部管理区域に入室する際は、所属部局のバッジおよび当部で貸し出すポケット線量計をつけて入室して下さい。 またその際は、管理室に備え付けている帳簿に所定の事項を記入するようにして下さい。
  • 各自で非常口や避難経路、その他非常時の行動など利用者はその対策は十分に把握しておいて下さい。
  • 動物を用いた実験やP2レベルの実験室もあります。当部の利用について不明な点がありましたら、当部スタッフにご連絡下さい。
  • 実験室の整理整頓ができていないと事故や被ばくの原因となります。定期的に使用している実験室の清掃をお願いします。

貸与物品の使用

被ばく管理用バッジ

ある月の被ばく管理用バッジはその月の最終日~翌月初日の間に交換します。従ってその間には、所定の被ばく管理用バッジ置き場に置いておいてください。

専用実験着(黄衣)

貸与を受ける際はグループごとに所定の貸与記録簿に記入をお願いします。貸与された黄衣には名札をつけ(名札はハンガーにかけた状態でよく見えるよう、腕につけてください)、登録継続期間中は専用で使ってください。黄衣は登録をやめる際に洗濯して名札と共に返却していただきます。尚、一般的汚れの洗濯は、非管理区域に設置してある洗濯機を利用してください。

スリッパ

施設を初めて使用する時にサイズのあったものを一足貸し出します。このスリッパに、マジックペンで姓名を記入したテープを貼付け、その後は専用で使ってください。ラック側にもネームテープをつけてください。スリッパが汚染された時、傷んできた時は交換しますので、スタッフに連絡してください。登録消去時にはテープをはがしてください。

放射線防護備品

整理番号をつけてあり、借りる時には、貸与記録簿にグループ名を記入してください。グループごとに、遮蔽板(1枚)、RIゴミ一時保管容器(2個)、無機廃液一時保管ボトル(1個)、有機廃液一時保管ボトル(1個)を基本として貸与します。不足分はグループで準備してください。廃液一時保管ボトルは、無機廃液、有機廃液とも貸与されるボトルを使用し、持ち込んだ容器は使わないでください。

※γ線の防護には鉛エプロン、鉛ガラスを用意してあります。数量に限りがありますので,まずはRI管理室まで連絡してください。

ポリエチレン濾紙

実験台、床に貼るポリエチレン濾紙は、排水処理実験室に専用の養生用テープと共に置いてあります。各グループで汚染のしやすい箇所に貼ってください。作業後は所定の場所に戻してください。

見学について

見学は「実験見学」と「施設見学」に分けます。

実験見学

当施設登録者が実験をしているところを見学させるもの。 見学者は当部以外のRI施設で登録されているものに限る(他施設で健康管理がされているため)

施設見学

当部の施設を見学させるもの。機材の点検・修理などもこれに含める。

いずれのRI施設にも登録されていないものは「施設見学」のみとし、「実験見学」は認めません。

見学をさせる際の注意事項

  • 見学随伴者は職員とします。また入室の際は管理室に申し出て下さい。
  • 見学は業務時間内とします。やむを得ぬ場合はあらかじめスタッフに連絡し、放射線取扱主任者の許可を受けて下さい。
  • 必ず外来者立入簿に記入し、備考欄には随伴者名を記入して下さい。
  • 見学者はポケット線量計を携帯して下さい。

見学者が不必要に被ばくをすることの無いよう、随伴者は十分な注意を払って下さい。

見学規定違反に関する罰則(原則)

未登録者にRI実験(見学)を行わせた場合 → 行わせた人物は施設使用停止

未登録者に管理区域内で、非RI実験、あるいは機器使用を行わせた場合 → 行わせた人物は2週間の施設使用停止

― 同一人物が2回行わせた場合 → その人物は週間の施設使用停止

― 同一人物が1年間に3回行わせた場合 → そのグループの2週間の使用停止

当施設使用者の安全管理のため、違反することのないよう、ご協力をお願いいたします。

予防規程

広島大学自然科学研究支援開発センター放射線障害予防規程(PDF:361KB)

緊急時の連絡体制

緊急時の連絡体制(PDF:142KB)

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